しつけの基本
信頼される飼い主さんになる 8つのポイント
しつけに必要なことは信頼!!
- 犬が飼い主さんに注目する!
アイコンタクトが基本で、名前を呼ばれたら良い事があると思わせる。 - 食事をきちんと管理して与える!
食べたい欲求は、犬が生きていくのに不可欠な本能。飼い主さんと一緒にいるとその欲求が満たされると伝えることが重要です。 食べ残しはそのままにせず、片付けることや人間の後に犬が食べるなど、食事を管理しているのは飼い主さんだと伝える。 - 寝る高さに注意する!
目線が高い位置にいる者がその空間を支配しているような心理になるので、寝る時は飼い主さんより低い位置で寝かせる。 - 犬に道を譲らせる!
信頼を得るには、犬は道や場所を譲るのが基本です。犬が寝ている所をよけたりまたいだりするのではなく、優しく促し、道をあけさせる。 - 玄関の出入りは飼い主さんが先に行う!
これは主導権が飼い主さんであることを伝え、犬の安全のためにも必要で、犬を待たせてから出入りをするようにする。 - 一貫性のあるしつけ方をする!
犬がしても良いこと、悪いことなど家庭内でルールを決め、常に同じ態度で接するようにする。 - 犬と遊ぶ!
楽しい飼い主さんだと思わせる事が大切で、遊びをやめるのも飼い主さん
が決める。 - スキンシップを取る!
信頼される飼い主さんは犬の体のどの部分も触れます。子犬の頃からマズルコントロールをさせてくれるようにする。
トイレトレーニング(子犬)
ポイント
- 子犬が家に来た日から始める。
- 失敗しても絶対に叱らない。
- トイレをする前の合図(行動・くせ)を知る。
- トイレを常に清潔にしておく。
準備
- トイレの位置を決める。
- サークルなど囲いをつくる。
- ごほうび用のおやつをトイレのそばに用意しておく。
- おしっこのにおいがついたものをシーツにつける。
手順
- タイミングを見計らってトイレに連れて行く!!
◎寝起き、食後やそわそわし始めたり、においをかぎまわったらトイレの合図かも・・・
最初はトイレの合図に気が付いたら、抱っこしてトイレに連れて行っても良い。慣れてきたらリードなどを使いトイレへ誘導する。 - かけ声をかける!!『シー』 や 『おしっこ』 など統一する。
◎排泄するまでずっとかけ声をかけ続ける。 - 排泄したら「よしよし」や「いい子〜」など、ほめ言葉をつくり、ごほうびを与えながら言葉をかける!!
◎おやつを与える時、必ず頭や体をなでてスキンシップをとる。 - トレーニング終了後、おもちゃで遊んであげたり、 犬が喜ぶ事をしてあげて、 トレーニングが嫌な事だと思わせない!!
失敗したら・・・
- 絶対叱らず、無言でサッと拭く。
しゃべったりすると・・・
関係ない話でも、 しゃべることにより変にテンションを上げてしまい、喜ぶ事もある。良い事だと思ってしまう。 - においを残さない。
なかなか排泄しない・・・
- タイミングが合っていない。
→1度トレーニングをやめ、10分後に再チャレンジする。 - トイレをしたくない。
子犬のうちは覚えも早いので、根気よく繰り返せばすぐに覚えてくれます。100%トイレトレーニングができるようになっても、時々排泄後のごほ
うび、スキンシップをとると成犬になってもずっと忘れません。
甘噛み(子犬)
理由
- 歯茎がムズムズする。
歯の抜け変わりの時期の犬は、新しい葉がムズムズして、つい噛んでしまう。 - 捕食性のため。
動くものを追いかけて かみつく=捕食性 は犬の本能。
動く手などを追いかけて噛んでしまう。 - 楽しいから。
犬が噛んだ時にさわいだりすることで犬は興奮し、遊んでいると勘違いし、楽しく感じてしまう。
対策
- 噛んでも良いものを与える。
噛んでも良いものを与え( おもちゃなど )、そのおもちゃで遊ぶ方が楽しいと解らせる。 - 言葉で叱る。
人の手で遊び始めたら、「 ダメ 」「 イケナイ 」など、言葉をかけながら叱る。 その後無視したり、 立ち去ったりし、犬にさみしい思いをさせる。 - 噛み防止スプレーなどを試す。
個体差があるので、効かない場合もある。
注意点
- 絶対に大目に見ないこと!!
子犬だからといって甘噛みを許してしまうと、成犬になって噛みぐせがついたり、直しにくくなるので子犬のうちに・・・ - 叱る時は言葉だけで!!
叩いたりすると警戒心が強くなり、甘噛みが本気噛みに変わって狂暴な犬になってしまうので注意しましょう。
食糞行動
食糞行動は異常な行為ではありませんが、人と一緒に暮らす上では、見ていて気持ちの良いものではありません。犬の習慣では当たり前の事でも、人との生活に合わせていく必要があります。
理由
- 栄養不足(ミネラル不足)
ウンチに含まれている栄養素を再吸収しようとして食べてしまう。 - フード未消化
フードが消化されていないと、再吸収しようとしてしまう。 - 胸やけ
胸やけがし、それを抑えるために石や草を食べる感覚でウンチを食べてしまう。 - 暇つぶし
ウンチをおもちゃ代わりに遊んでいるうちに食べておいしいとくせにしてしまう。 - 隠すため
トイレを失敗したら叱られるので見つからないうちに食べて隠そうとしてしまう。
対策
- フードを替える!!
フードとワンちゃんの相性によっては、排泄物の中に食欲のそそるにおいが残ってしまう場合があります。 - 排泄物を速やかに処理する!!
そもそもワンちゃんに食糞という体験をさせない事が大切です。 - おもちゃを与える!!
ワンちゃんが退屈になってウンチで遊ばないように、おもちゃを与える。 - トイレトレーニングで叱らない!!
トイレを失敗すると怒られるので見つからないうちに隠そうとしてしまいます。 - 市販の食糞防止スプレーを使う!!
ウンチをまずくするようなものも売っているので試してみるのも1つの方法ですが、個体差があるため効果がない子もいます。
本気噛み
理由
- 追い払いたい
- 警戒
⇒ 噛むものに対して、犬が恐怖・不安を感じている。 - 攻撃したい
- 家族よりも上だと思っている。
対策
①~③の場合
- 怖がっている物事に慣れさせることが大切!!
[例] お風呂(水)が苦手な犬でお風呂に連れて行こうとすると噛みつく。
[対策] まずは、お風呂でおやつを与えたり、遊んであげたりして、お風呂は怖い所ではないことを解らせる。その後、少しずつ水をかけながら遊んだり、水に慣れさせる。慣れてきたらシャンプーし、シャンプー後には必ずごほうびのおやつやスキンシップをとる。
④の場合
- 家族で共通の言葉(叱る言葉や褒める言葉)を使う!!
人によって違う言葉を使うと、犬はそれを順位付けの参考にします。 - 食事は家族の後にする!!
犬の群れでは、食事の順番は1番の順位付けになる。 - ひっぱりゲームで負けない!!
自分の方が強いと理解してしまう。 - 悪いことをしたら、全員で無視する!!
犬にとって言葉で叱られるより、無視され、かまわない事の方が辛い事で、わがままを言うとみんなに無視されてしまうと理解させる。